スカイ・クロラ

押井が若い人に見て欲しいと"いいとも"に出たり、やけに張り切ってたので押井何か変わったのかと思ってちょっと期待して見に行ったけれど、非常に残念ながら何も伝わってこなかった。
水素が何に苦悩してるのかよく分かんないし、"気を付けって"って激励されて"何に"とか返したりする函南がサバサバしてるというか、サッパリしてるというか、戦争ごっこを仕事と簡単に割り切ってるあたりが全く共感できない。そして、主人公に共感できないと他に共感できる人もいないので、戦闘シーンを除くと実に淡泊な物語と言わざるを得ない。単に、俺がもう若くないだけだろうか?ともかく、彼らが何について考えてるのか悩んでるのか考えていないのか悩んでいないのかサッパリ分からなかった。
ティーチャーについても"大人の男"である点を折に触れて観客に対して強調していたけれど、それに対しての劇中の人物の反応がなさ過ぎて、だからどうしたという気になってしまう。
ただ、飛行機が飛んでるシーンはやけにきれいだった。上空からの俯瞰風景がともかく実写と見紛う(実は実写なのかもしれないけれど)くらいナチュラルで、海も空も綺麗だった。戦闘時の照準あわせとか、ドッグファイトの描写とかもなんかリアルに感じられてよろしかったです。
それから、声優の方は特に可もなく不可もなくだった。菊地凛子ってそういえばバベルでしか知らなかったので声始めて聞いたけれど、最近の職業声優っぽい声質で意外だった。