東のエデン 最終話「さらにつづく東」

なかなか印象深いラストだった。ミサイルが飛んでくる場面が、危機感を煽るのではなくて迎撃するさまをゆったりと見せてくれるのが良かったなぁ。その迎撃方法を考えたのが2万人のニートだっていうのも、市井の人々の底力を見せ付けられたようで静かに熱い場面だった。
でも、やたらニートっていう職業を強調したり、現在のネット社会に対する皮肉めいた台詞を挟みこんだりする意図が最後まで良く分からなかった。まぁ、最後の滝沢の台詞のとおりに、ニートだってすごい力を持っているのに、この国は全然活かそうとしてない!って言いたいのかしら?
結局のところ、そんなニートの力を信じた滝沢の人を信じる気持ちっていうのが最後には際立ったなぁ。
何にせよ全体的に程よく落ち着いて見やすい雰囲気で、かつ謎めいていて面白い作品でした。