リーンの翼 第5話「東京湾」

いろいろ泣けてくる。
後添え様のお命ちょうだいしようとするリュクスを「あさはかな!」と言って止めたコットウの言葉は何を思ってのことか。周りは敵だらけのフガクの中で刃向かうのがあさはかなのか、親殺しがあさはかなのか。刃を向けられた後添え様が微妙に震えてるのも印象的だった。後添え様も大変だよね。『我らの部族はオーラマシーン建造のために血の涙を流したのです。』それぞれにそれぞれの事情が過去があって今がある。
それぞれの過去といえば今回はサコミズ回。B-29が編隊を組んで燃えさかる関東平野で、エノラゲイの飛ぶ広島で、沖縄戦で、慟哭し憤るサコミズ王。中の人は全く素晴らしい演技でした。
それから、憤って現代の東京の奴らにもその無念さを力で分からせようとするサコミズに対して『力とは、未来を築くために振るうものだ!』と言い放てるエイサップがすごく感動した。
前回リーンの翼の靴がエイサップとサコミズの中間に下り立ったんだけれどさ、やっぱそれぞれの言い分に一理あるから中間なんだろうね。
あと、それぞれにそれぞれの事情があるなかでロウリ、金本、リュクスの浅はかさがすげー浮きあがってるのも印象的だった。リュクスはついさっき(4話)で『親殺しは悪を為す者がすることだ』ってエイサップに言われたばかりなのに、こいつ人の話何にも聞いてやがらねぇ。エイサップとかサコミズとか後添え様とかアマルガンとか、とにかく周りの奴らは人の言葉を聞いた上で自分なりの思いがあって行動してんのにさ、そういう奴らに対して“姫”っていう地位で人を止めようとしたり、『国に帰りたければ私に従え』とかもっと他に出てくる言葉はないのかね?ロウリと金本はオーラパワーを使う地上人っていう特別な状況の雰囲気に飲まれてイケイケで面白がってるようにしか見えん。それこそガロウランっぽい。
まぁ、とにかく勢いあって盛り上がる5話でした。


あー、あと『そりゃ無理だ』の前沖縄県民がなんて言ってるのか知りたい。何が無理なんだろう。