交響詩篇エウレカセブン 第28話「メメントモリ」

3期目の出足は随分熱いですね。物語が決してただ重いだけでなく重厚。26話の出来が素晴らしいのでそこで切ってしまいたくなるけれどレントンの家出から今回の話までが、レントンの成長譚であると同時にビームス夫妻の犠牲譚として一括りにした方が語りやすい。成長譚としての主人公たるレントンは、エウレカを守るというシンプルで確固たる思いを手に入れ、犠牲譚の主人公たるビームス夫妻は手に入れかけた子供すら結局は手に入らず生け贄らしく何も得ず、残さず、消えていく。両者はそれでいいとして問題はエウレカなんだけれど、ホランドの庇護下にあったエウレカと、爺さんを残し家を飛び出したレントンとでは物語のスタートラインでの立ち位置が既に違っていてレントンの方が一歩先に行っている。というわけで次は生け贄の憎悪に当てられたエウレカの成長譚になるべきだと思うんだけれど、どう来るんでしょう?今後の展開に期待。