おおかみこどもの雨と雪

何か想定外に重かった。もうちょっと、スカっと爽やかなものを勝手に期待していたのだけれど、東京から田舎に行かざるをえなくなるまでの経緯が自分にはちょっと重かった。いや、別に現実には似たような話いくらでもあるだろうし、そういうテーマの映画もいくらでもあるけれど、サマーウォーズの次の作品としてはギャップが大きくてびっくりした。最後も、子供たちが自立したところで話が終わっちゃうと、家族離れ離れになっちゃったって印象が拭えなくて、ちょっと寂しい終わり方に感じた。
とはいえ、最初と最後はちょっと気に入らないけれど、子供たちが育っていく過程の躍動感は素晴らしかった。特に姉のほうの動きは単純に見ていて楽しい。予告編にもなっていたけれど、雪の斜面を駆け下りる場面の雪の飛沫が舞い上がるさまとか綺麗だった。